高齢妊娠、出産のリスク【障害、ダウン症の確率が一気に上がる】

高齢出産のリスクであるダウン症について記しています。

ダウン症ってなに?

高齢妊娠のリスクと言えば、まずダウン症をイメージすると思います。

これからダウン症について説明します。

ダウン症は染色体の異常により起こる障害です。

この染色体というのは人間の体内にある遺伝情報のことを言います。

普通の染色体は2本で1組となっていて、それが23組、計46本あるんですね。

ダウン症の場合は21番目の染色体が3本になっています。

それによって赤ちゃんは生まれつき異常を持って産まれて来ます。

ダウン症はそのまま身体面で特徴として現れます。

まず顔面が通常の子供に比べて平べったく、目が吊り上がっています。

身体能力も低く、知能の発達も遅れることがあります。

ただダウン症と診断されても学校をしっかり卒業し、高齢の方で現在まで元気に生活している方もいます。

ダウン症の合併症について

上記の説明で高齢出産にはダウン症のリスクが伴うことを分かっていただけたと思います。

しかりダウン症には合併症があり、多くの病気を引き起こすリスクもあります。

一番多いのが先天性心臓疾患です。

心房中隔欠損症は左右の心房の壁に穴が開いている状態のことを言います。

これは成長段階で回復してしまうこともありますが、主に息切れや疲労感などの症状があります。

またダウン症は消化器官にも影響を与えます。

その代表が十二指腸閉鎖症と腸狭窄症です。

これは腸に穴が開いていたり、一部狭くなっていることを言います。

消化器官が正常に機能しないと身体面に病気などのリスクが伴います。

そのため早期の治療が必要になり、手術になるケースが多いです。

手術以外でも薬物治療やカテーテル治療もあるので、医師に相談して治療法を決定してもらってください。

これらのダウン症は予防策がないので、高齢妊娠している女性、これから高齢出産を考えている場合はダウン症について知識が必要です。

妊娠、出産について

高齢出産を希望する場合、普通の妊娠・出産でも大変なのに高齢の場合はより大変でリスクがあることを理解しなければいけません。

まず高齢妊娠する確率ですが自然妊娠の確率は低いことが挙げられます。

40代女性の自然妊娠率は約5%ですので、なんらかの不妊治療を受けなければいけません。

これには費用だけでなく、夫との性生活について医師から聞かれることもあり経済的、精神的にも覚悟が必要です。

また出産時は加齢により筋肉や子宮、産道が老化していることで若い世代に比べて出産が困難になるケースが多いです。

帝王切開を選ぶことも多いですが、とにかく体力的にもきついです。

高齢出産はあらゆる面で大変ですので、一人で抱えこまず家族、信頼する産婦人科医師に相談しながら出産を行いましょう。

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